インフルエンザの流行の時期

 


 インフルエンザは空っ風が吹く、寒い乾燥した頃に流行がはじまります。昨年のインフルエンザウイルスは、A/H1N1(ソ連)型とB型の混合感染で、今年も同じ傾向が続くと予想されています。昨年は予防ワクチンの不足が問題になっていましたが、今年は特に65歳以上の高齢者に対して予防ワクチン接種は順調です。

  インフルエンザは予防対策が重要で、高齢者のいる家族はお互いにインフルエンザウイルスを家庭内に持ち込まない注意が必要で、帰宅時には必ず手洗い、うがいが意外に有効です。高齢者の部屋には加湿器を設置し、室内の湿度を上げ、乾燥を防ぐようにしてください。

  インフルエンザウイルスの侵入路は、口腔および鼻腔粘膜細胞に侵入します。したがって、日頃から水分を多めにとり、粘膜面の粘液の分泌を促すことが細胞感染防御になります。タバコ、お酒は粘膜細胞を傷つけます。
 
  ウイルスに侵された粘膜細胞からはサイトカインが分泌され、全身症状として38℃の発熱、筋肉痛、関節痛が起こります。引き始めの第1日目が肝心で、最低3日は仕事を休み、自宅では、安静と水分補給に心がけ、家族ともできるだけ接しないようにすることが、他人にウイルスを移さない配慮となります。



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