心停止患者に対する心臓マッサージだけを行う有効性

 


 心肺蘇生法国際ガイドライン2000では、一般市民は意識の確認を行い、意識がなければすぐさま救急車を呼び、救急車が到着するまで心臓マッサージだけを行う簡易的心肺蘇生法に変わりました。この背景には、欧米では当たり前である半自動除細動器(AED)の普及があります。

  心臓突然死の原因は心臓がケイレンした状態になり、血液循環が停止する心室細動であり、すばやい電気ショック(除細動)を行うことが最も有効な救命手段です。心停止状態から除細動までの時間が1分経過するごとに約10%、生存率が低下すると言われています。心臓マッサージだけを行っても、8分以内であれば脳と心臓への血流は充分に維持されており、心室細動の維持には有効で、除細動が可能です。
 
  国際ガイドライン2000では、AEDを用いた5分以内の早期除細動が行える体制づくりを求めております。そのためには、AEDが消火器のように法的に設置され、一般市民が緊急時に使用するパブリック・アクセス除細動(PAD)を勧告しています。



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